ひえんきゃく

ダウンカウントが続く中、何とか立ち上がる斉藤。

そこにスミスの猛攻が更に打ち込まれる。

左ミドルから右ローキック、そして左ストレート。

スミスのラッシュに耐える斉藤。

このまま倒れた方が楽になれる。

しかし倒れるわけにはいかない。

再戦を誓ったライバルの想い。

自分の勝利を信じている後輩の想い。

それらの想いを裏切るわけにはいかない！

止め！とばかりに放ったスミスの右ストレートに合わす様に正拳のカウンターで相打ち！

そしてそのまま前に出て、下突きを入れる。

さらに左上段回し蹴りが決まる。

予想外の反撃に後ろに下がって間合いを取ろうとするスミス。

が、斉藤の左中段回し蹴りが入る！

スミスの反撃のストレートをかわした斉藤右回し蹴りをかわすスミス。

斉藤はそのまま回転して今度は後ろ回し蹴りぃ！

ブロックしようとするスミスだが、後ろ上段回し蹴りが空中で軌道を変え踵落としに変化！

斉藤必殺の飛燕脚が決まる。

耐えるスミス目掛けて更に襲い掛かる斉藤の右回し蹴り。

この回し蹴りをスミスが受けたように見えた……が、左回し蹴りがスミスの顔面を直撃していた。

左右の回し蹴りを瞬時に叩き込む必殺の蹴り。

これが山篭りで斉藤が新たに開発した技、燕返し。

１匹目の燕を捉えたスミスだったが、逆方向から襲い掛かってきた２匹目の燕には

対応する事が出来なかった。

倒れこむメアリー・スミス。

ダウンカウントが続く中、呼吸を整えながらスミスを睨みつける斉藤。

そんな斉藤を睨み返しながら立ち上がるスミス。

そしてお互いの攻撃が激しくぶつかる。

相手の攻撃を時には避け、受けながらも先に相手を叩き伏せようと攻撃を繰り出す二人。

そして第２ラウンド終了のゴングが鳴り響く。

決着は最終ラウンドである第３ラウンドへ。

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