レッスル駅伝 ~GOAL、そしてお疲れ様会へ~
レッスル駅伝もいよいよ最終区。
応援に詰め掛けた観客の見守る中、各チームの最終走者が想いの詰まったタスキを
手に駆けて行く。
「おーっほっほっほ。この私の力見せて差し上げますわ」
そんな中、『白いボールのファンタジー』のアンカー、ビューティー市ヶ谷が
高笑いと共に走っていた。
絶対の自信。そして確かな実力。これがビューティ市ヶ谷である。
うっかりもあるよ。
しかしこの最終区、市ヶ谷は苦戦していた。
順位は落としていない。しかし、上がっている訳でもない。現状維持なのである。
「こ、こんな馬鹿なことが…」
「えーい、まだですわ。まだゴールは先。充分逆転出来ますわ」
「私がこんな形で負けるなんてありえませんわ」
走る、走る。市ヶ谷が走る。高貴かつ凶暴、相反する二つを兼ね備えた走り。
しかしこの最終区は各チームを代表するエースが配置されている。
その為さすがの市ヶ谷も苦戦していた。
自分に絶対の自信があるがゆえの油断から来る練習不足もあっただろう。
結局、一つ順位を上げるのが精一杯という結果に終わった。
ビューティ市ヶ谷 23分10秒 / 2時間6分15秒 第8区:18/36位 総合:20/36 ↑1
「そ、そんな。この私が……」
こうして『第2回レッスル駅伝』の幕は下りた。
「それでは皆さん、お疲れ様でした。準備は出来ていますのでどうぞこちらへ」
レッスル駅伝が無事終わり、反省点の洗い出しと走りきった事に対しての
労いを込めて再び市ヶ谷邸にて「お疲れ様会」を行っているのである。
「まったく、何故私が場所を提供しなくてはいけないんですの」
「まあまあ、いいではないですかお嬢様」
「ここは度量の広さを見せるいい機会ですぞ」
「おーっほっほっほ。みなさんゆっくりとしていって下さいな」
「……まぁ、悪いヤツではないよな。面倒なヤツではあるけど」
「えー、それでは今回の皆さんの成績を纏めてみましたのでご覧下され」
永原ちづる 14分40秒 第1区:23/36位
キューティ金井 11分30秒 第2区:11/36位 総合: 9/36 ↑12
富沢レイ 12分50秒 第3区:21/36位 総合:14/36 ↓5
ボンバー来島 19分20秒 第4区:22/36位 総合:16/36 ↓2
斉藤彰子 11分50秒 第5区: 5/36位 総合: 8/36 ↑8
菊池理宇 7分57秒 第6区:17/36位 総合:12/36 ↓4
神楽紫苑 25分40秒 第7区:33/36位 総合:21/36 ↓9
ビューティ市ヶ谷 23分10秒 第8区:18/36位 総合:20/36 ↑1
「神楽!やっぱりあなたが敗因ではないですの!」
「まって、これには訳があるの」
「訳?どういった理由なんだ」
「そう。丁度WBCをやってて試合が気になってしかたなかったの」
「それでついつい見入ってしまっていて遅れたのよ」
「あ~、なるほどなぁ」
「来島さん、納得しないで下さいよ」
「いや、その気持ちは分かるぜ」
「だからと言ってそれを言い訳にするのは気に入らねえけどな」
「チッ」
「神楽さんのことは置いておくとして。この一覧を見ると金井と斉藤さんが凄いよね」
「だって今回の為に特訓したんだもん」
「大会に備えてとことん自分を追い込んだからな」
「要は社長がボーナスポイントをつぎ込んだということですな」
「私の練習不足というのは、最初ボーナスを貰えるハズだったんですけど社長の気が
変わって貰えなかった事を現しているんですよ」
「レイも結構順位おとしてるよね」
「一応ボーナスは貰ってたんだけどね」
「でもまぁこの結果は私らしいでしょ」
「そういえば今回のメンバーはパ・リーグ本拠地出身キャラで選ばれたんだよね」
「そうだ。それに+ゲスト2名という形で私と永原が選ばれた」
「本拠地出身選手を区間順位順に並び替えるとこうなりますな」
北海道日本ハムファイターズ
東北楽天ゴールデンイーグルス
埼玉西武ライオンズ
千葉ロッテマリーンズ
福岡ソフトバンクホークス
オリックス・バファローズ
「パ・リーグは実力伯仲で順位予想が難しいからこの結果も無いとは
言いきれねえけど、さすがにこの結果はなぁ」
「ま、これはこれでアリということでいいのではないですかな」
「ねえ、そんなことより料理はどうなってるの」
「これは失礼しました。今、お持ち致しますので」
「まったく。それしか頭にないんですの」
「いいじゃねえか。じゃんじゃん持って来てくれよ」
「ここを誰の家だと思っているんですの
」
応援に詰め掛けた観客の見守る中、各チームの最終走者が想いの詰まったタスキを
手に駆けて行く。

そんな中、『白いボールのファンタジー』のアンカー、ビューティー市ヶ谷が
高笑いと共に走っていた。
絶対の自信。そして確かな実力。これがビューティ市ヶ谷である。
うっかりもあるよ。
しかしこの最終区、市ヶ谷は苦戦していた。
順位は落としていない。しかし、上がっている訳でもない。現状維持なのである。



走る、走る。市ヶ谷が走る。高貴かつ凶暴、相反する二つを兼ね備えた走り。
しかしこの最終区は各チームを代表するエースが配置されている。
その為さすがの市ヶ谷も苦戦していた。
自分に絶対の自信があるがゆえの油断から来る練習不足もあっただろう。
結局、一つ順位を上げるのが精一杯という結果に終わった。
ビューティ市ヶ谷 23分10秒 / 2時間6分15秒 第8区:18/36位 総合:20/36 ↑1

こうして『第2回レッスル駅伝』の幕は下りた。

レッスル駅伝が無事終わり、反省点の洗い出しと走りきった事に対しての
労いを込めて再び市ヶ谷邸にて「お疲れ様会」を行っているのである。






永原ちづる 14分40秒 第1区:23/36位
キューティ金井 11分30秒 第2区:11/36位 総合: 9/36 ↑12
富沢レイ 12分50秒 第3区:21/36位 総合:14/36 ↓5
ボンバー来島 19分20秒 第4区:22/36位 総合:16/36 ↓2
斉藤彰子 11分50秒 第5区: 5/36位 総合: 8/36 ↑8
菊池理宇 7分57秒 第6区:17/36位 総合:12/36 ↓4
神楽紫苑 25分40秒 第7区:33/36位 総合:21/36 ↓9
ビューティ市ヶ谷 23分10秒 第8区:18/36位 総合:20/36 ↑1















変わって貰えなかった事を現しているんですよ」













言いきれねえけど、さすがにこの結果はなぁ」







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