屍鬼 第20話 「第腐汰悼話」 感想
尾崎医院、亡骸の傍らに残された意味深なメッセージ。
それを記したものは、まだ建物の中にいる。
敏夫と大川は階段を上がっていく。
山入では空腹と、抗いがたい欲望に震える律子、
徹は自分自身の葛藤に苦しくなり、声を荒げる。
屍鬼 公式サイト
それを記したものは、まだ建物の中にいる。
敏夫と大川は階段を上がっていく。
山入では空腹と、抗いがたい欲望に震える律子、
徹は自分自身の葛藤に苦しくなり、声を荒げる。
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人間たちによる屍鬼への反撃。
これってもう、一方的な狩りになっていますね。
屍鬼にとっての一番の武器って、回復力でも繁殖力でもなく、自分達の存在が
知られていたい事だったんだなぁと、とことん思いましたよ。
昼間に行動できないというのは、余りにも致命的すぎます。
そしてこの狩りは、人間と言う生き物が異物を排除する為に集団で行動する時、
どれだけ残虐になれるかというのも現していますね。
家族や大事な人を殺されて怒りに燃える、このままだと自分達も殺されるからと
いうのは分かりますが、見ていて気分のいいものじゃないですからね。
前回で、罵られながらも去っていった武藤達の気持ちもよく分かりますよ。
敏夫の母である孝江が殺害され、残されたメッセージ。
その犯人は、大川篤。
孝江の殺害には見せしめの意味もあるんだろうけど、犯人が篤という事で
深い考えもなく、衝動に任せて殺してしまったという感じを受けますね。
息子がしてしまった事は、親である自分がとると篤に杭を打ち込んだのは
父親である大川富雄。
この姿は、息子が屍鬼として起き上がっていたなら殺せないと去っていった
武藤とは真逆ですね。
どちらが正しいというのではなく、どちらも親の愛ですが、とった行動により
各自の性格が出ていますね。
この時の大川は、どんな気持ちだったのかが気になります。
本当に息子の事を想っての行動なのか、それとも自分に恥をかかせやがってという
気持ちだったのか。
あの血の涙からすると、前者であると思いますが。
見つけ出した屍鬼の数が少ない事で、どこかに隠れ家があるのではないかと悩む
敏夫たちが思いついたのは地下。
移動しようとした敏夫達の前に襲撃を掛けてきた正志郎の前に立ちはだかったのが夏野。
この二人の立場も真逆なんですよね。
人間でありながら屍鬼の協力者となった正志郎と、人狼でありながら屍鬼に対する
狩人となった夏野。
そんな二人が対決するというのは、面白い展開です。
血を吸わない事で飢えに苦しみ続ける律子。
徹はそんな律子を見るのが辛く、何度も血を吸うように訴えますが、
頑として受け付けない律子。
見た目は可愛い女性ですが、その芯の強さが伺えますね。
自分が生きようとすると、自分以外の誰かを殺さないといけない。
それは嫌だという律子。
何故起き上がったのかと呟く律子の姿は、切ない、切なすぎますよ。
そんな律子の姿に感じるものがあった徹は、やすよさんを逃がします。
これで、やすよさんは最後まで生き延びる事が出来そうですね。
一応、お色気担当(笑)ですし。
徹に感謝する律子は、徹と寄り添って夜明けを迎え……。
この場面の演出は素晴らしかったですね。
悲しくも美しい……、胸を打たれるいい場面でした。
そしてこの二人が狩人と化した人間達によって杭を打たれなくて良かったと思いますよ。
その頃、沙子は不安に苛まれるていました。
好きで屍鬼になった訳でもないのに、生きていくために必要だから食事をしただけと
嘆く沙子ですが、これは仕方ないでしょう。
確かに生きていくために必要だったのでしょうけど、それを言うなら村人達も
自分達が生き延びる為に反撃を開始したのですから。
彼女達はやりすぎたのでしょう。
そもそも、本当に生きていくのに必要なだけなら、ここまで犠牲者を出さなくても
出来たのですから。
生きるのに必要な量だけを吸い、吸った人間が回復してからまた吸う、こうしていれば
こんな事にならなかったのに。
小さいながらも屍鬼が何の気兼ねもなく生活できる場を作ろうとした事に
無理があったのでしょう。
それに屍鬼の数が増えすぎると、地を供給する人間の方が足りなくなりますしね。
沙子の告白に静信は、どういった行動をとるのか……。
あまり期待出来ませんが。
会合の場に現れた屍鬼に操られている村人。
さすがに敏夫は直ぐに異変を察しましたが、警告も間に合わずに発砲され……。
屍鬼ではない、人間にも犠牲者が!
桐敷と同じ協力者だと言い放ち、杭を打ち込む大川。
遂にやっちゃいましたか!
これはもう、暴走に歯止めがかからなくなってしまったという感じですね。
やっぱり最凶なのは、人間という事ですか。
まさか狩りに協力しなかった武藤達まで屍鬼の協力者だと言わないでしょうね。
ふと思ったんだけど、こうなると寺の人達ってかなりヤバイんじゃ……。
静信が屍鬼側に付いたと知られたら、虐殺されかねませんよ。
静信の父親の信明も起き上がって屍鬼になっているし。
今後の静信の行動によって、運命を大きく変える事になりそうですね。
残り2話、どういう展開を迎えるのか楽しみです。
第1話 「第遺血話」 感想
第2話 「第腐堕話」 感想
第3話 「第惨話」 感想
第4話 「第死話」 感想
第5話 「第偽話」 感想
第6話 「第髏苦話」 感想
第7話 「第弑魑話」 感想
第8話 「第夜話」 感想
第9話 「第柩話」 感想
第10話 「第悼話」 感想
第11話 「第悼と悲屠話」 感想
第12話 「第悼と腐汰話」 感想
第13話 「第悼と惨話」 感想
第14話 「第悼と死話」 感想
第15話 「第悼と偽話」 感想
第16話 「第悼と髏苦話」 感想
第17話 「第悼と弑魑話」 感想
第18話 「第悼と夜話」 感想
第19話 「第悼と柩話」 感想

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これってもう、一方的な狩りになっていますね。
屍鬼にとっての一番の武器って、回復力でも繁殖力でもなく、自分達の存在が
知られていたい事だったんだなぁと、とことん思いましたよ。
昼間に行動できないというのは、余りにも致命的すぎます。
そしてこの狩りは、人間と言う生き物が異物を排除する為に集団で行動する時、
どれだけ残虐になれるかというのも現していますね。
家族や大事な人を殺されて怒りに燃える、このままだと自分達も殺されるからと
いうのは分かりますが、見ていて気分のいいものじゃないですからね。
前回で、罵られながらも去っていった武藤達の気持ちもよく分かりますよ。
敏夫の母である孝江が殺害され、残されたメッセージ。
その犯人は、大川篤。
孝江の殺害には見せしめの意味もあるんだろうけど、犯人が篤という事で
深い考えもなく、衝動に任せて殺してしまったという感じを受けますね。
息子がしてしまった事は、親である自分がとると篤に杭を打ち込んだのは
父親である大川富雄。
この姿は、息子が屍鬼として起き上がっていたなら殺せないと去っていった
武藤とは真逆ですね。
どちらが正しいというのではなく、どちらも親の愛ですが、とった行動により
各自の性格が出ていますね。
この時の大川は、どんな気持ちだったのかが気になります。
本当に息子の事を想っての行動なのか、それとも自分に恥をかかせやがってという
気持ちだったのか。
あの血の涙からすると、前者であると思いますが。
見つけ出した屍鬼の数が少ない事で、どこかに隠れ家があるのではないかと悩む
敏夫たちが思いついたのは地下。
移動しようとした敏夫達の前に襲撃を掛けてきた正志郎の前に立ちはだかったのが夏野。
この二人の立場も真逆なんですよね。
人間でありながら屍鬼の協力者となった正志郎と、人狼でありながら屍鬼に対する
狩人となった夏野。
そんな二人が対決するというのは、面白い展開です。
血を吸わない事で飢えに苦しみ続ける律子。
徹はそんな律子を見るのが辛く、何度も血を吸うように訴えますが、
頑として受け付けない律子。
見た目は可愛い女性ですが、その芯の強さが伺えますね。
自分が生きようとすると、自分以外の誰かを殺さないといけない。
それは嫌だという律子。
何故起き上がったのかと呟く律子の姿は、切ない、切なすぎますよ。
そんな律子の姿に感じるものがあった徹は、やすよさんを逃がします。
これで、やすよさんは最後まで生き延びる事が出来そうですね。
一応、お色気担当(笑)ですし。
徹に感謝する律子は、徹と寄り添って夜明けを迎え……。
この場面の演出は素晴らしかったですね。
悲しくも美しい……、胸を打たれるいい場面でした。
そしてこの二人が狩人と化した人間達によって杭を打たれなくて良かったと思いますよ。
その頃、沙子は不安に苛まれるていました。
好きで屍鬼になった訳でもないのに、生きていくために必要だから食事をしただけと
嘆く沙子ですが、これは仕方ないでしょう。
確かに生きていくために必要だったのでしょうけど、それを言うなら村人達も
自分達が生き延びる為に反撃を開始したのですから。
彼女達はやりすぎたのでしょう。
そもそも、本当に生きていくのに必要なだけなら、ここまで犠牲者を出さなくても
出来たのですから。
生きるのに必要な量だけを吸い、吸った人間が回復してからまた吸う、こうしていれば
こんな事にならなかったのに。
小さいながらも屍鬼が何の気兼ねもなく生活できる場を作ろうとした事に
無理があったのでしょう。
それに屍鬼の数が増えすぎると、地を供給する人間の方が足りなくなりますしね。
沙子の告白に静信は、どういった行動をとるのか……。
あまり期待出来ませんが。
会合の場に現れた屍鬼に操られている村人。
さすがに敏夫は直ぐに異変を察しましたが、警告も間に合わずに発砲され……。
屍鬼ではない、人間にも犠牲者が!
桐敷と同じ協力者だと言い放ち、杭を打ち込む大川。
遂にやっちゃいましたか!
これはもう、暴走に歯止めがかからなくなってしまったという感じですね。
やっぱり最凶なのは、人間という事ですか。
まさか狩りに協力しなかった武藤達まで屍鬼の協力者だと言わないでしょうね。
ふと思ったんだけど、こうなると寺の人達ってかなりヤバイんじゃ……。
静信が屍鬼側に付いたと知られたら、虐殺されかねませんよ。
静信の父親の信明も起き上がって屍鬼になっているし。
今後の静信の行動によって、運命を大きく変える事になりそうですね。
残り2話、どういう展開を迎えるのか楽しみです。
第1話 「第遺血話」 感想
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